休職しようと思うけど、休職までの流れってどうなっているんだろう。
休職の手続きとか大変なのかな。
いざ休職しようと思っても、休職したことがないからどうしたらいいのかわからない。
その気持ち、よくわかります。
私も休職する際、どのようにしたら良いのかわからず不安でした。
私は、人間関係のこじれを原因に精神疾患を患い、病気休暇でしばらく休んだ後、辞職した元養護教諭です。
当時、心がボロボロになっていた私は、不眠、頭痛、めまいに悩まされ、学校という職場に行くこともできなくなった状態でして、校長から病気休暇をとってしっかり休んだ方がいいと言われ、休暇をとりました。
病気を理由に長期的なお休みをいただいたこともなかったため、公立学校の休職の在り方すらわからず、流れに身を任せるような形で休暇に入った私ですが、ここでは休職をしようか迷われている先生方に向けて、公立学校の休職の流れと手続きについてお話していこうと思います。
【教員】休職の流れ
まずは、病気休暇から
教員として働いているとき、風邪や発熱で体調を崩してお休みしたことはありませんか。
急な体調不良やケガ、私用があって休むときは年次有給休暇を使いますよね。
ただ、年次有給休暇には限りがありますので、長期的に休むことが予想されるときは、病気休暇を使いましょう。
病気休暇とは病気等を理由に90日間お休みできますよといった制度です。
この90日間の期間中、しっかり身も心も休養させてもなお、学校に出勤できる状態でなければ、次の段階、病気休職を使うことになります。
病気休暇後は病気休職
病気休職とは、病気休暇で90日休んでも病状が改善せず、引き続き休暇をする場合に使用する制度です。
病気休職は最長3年間休むことができます。
病気休暇の90日間を合わせると、最大3年と90日間、教員として在籍しながら長期休暇をとることができるということです。
病休・休職・傷病手当金の手続き
病休(病気休暇)の手続き
病気休暇の手続きは比較的に簡易的なものです。必要となる書類は以下のものです。
- 医師の診断書
- 教育委員会へ提出する書類
病気休暇として1週間以上休むときは、医師の診断書が必要となります。かかりつけ医の先生に事情を説明し、診断書を書いていただきましょう。
書類がそろい次第、学校に提出し休暇が始まります。
休職(病気休職)の手続き
病気休暇の期間が短くなるにつれて、復帰するか引き続き休職するのか悩みますよね。
そもそもかかりつけ医があなたは仕事が出来る状態になりましたよって証明してくれないと復帰はできないのですが…
自分が悩んでいる間、管理職の方々も、あなたが復帰するのか引き続き休職するのか気になっておられます。代理の講師さんの任期のこともありますからね。
病気休暇中、管理職の方が心身の状態や復帰に向けての話を電話してこられると思います。
やっぱりまだ復帰はできない。
大丈夫。大抵の方は簡単に復帰はできませんよ。
病気休職を選んだときに必要となるものは3点
- かかりつけ医の診断書
- かかりつけ医とは異なる医師の診断書
- 教育委員会に提出する書類
ポイントは、かかりつけ医とは異なる医師の診断書が必要となることです。
病気休暇とは異なり、病気休職は教育委員会が「あなたは、仕事を休んで療養しなさい」という指示というか命令するわけです。
辞令と一緒です。
「あなたは〇〇学校で勤務しなさい」と同じく「あなたは、病気だから休職しなさい」という辞令。
なので、審議にかけてあなたが休職をするべきかどうか判断しなければならないのです。その判断の材料が医師2名による診断結果です。
病気休暇とは異なり、診断書もより詳しく記載してもらう必要があったりもします。
傷病手当金の手続き
病気休職で教育委員会が給料の8割を支給してくれるのは1年間だけ。1年後は無給となります。
ですが、ここから共済組合に入っている場合、傷病手当金がもらえることになります。傷病手当金を支給してもらえる期間は1年6か月。金額は当然減りますが、手当金があるのはありがたいですよね。
傷病手当金を受け取るには、傷病手当金支給手続きを行わなければなりません。
事前審査に1か月程度かかるので、早めに申請しておくことをおすすめします。
事前審査に必要なものとして
- 出勤簿
- 勤務履歴
- 医師の診断書
学校に用意してもらわなければならない書類等ありますので、学校との連携は必須です。
1年以上休職することになりそうな場合は、手続きのお願いをしておきましょう。
傷病手当金の事前審査が通ったら、手当金を請求する手続きがありますのが、事前審査と同様に学校側が用意する書類と自分が記入する書類があります。学校側にお願いし、スムーズに手当金がもらえるよう協力していただきましょう。
さいごに
休職の手続きってなんだか大変そうだな。
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実際自分自身が準備するものは少なく、学校側の負担の方があきらかに多いです。
学校側が準備するものを指示してくれることも多いので、その辺は安心して休養しましょう。
コメント